移住は今までの常識とは違った社会に飛びこむということだと思います。

よく「田舎暮らしがしたい」という時、「人と関わらず、自然の中で自然と生きる」ことをイメージしている方が多い気がします。でも、田舎の暮らしって都市部よりも人としっかり関わって生きていくことだと思います。

今まで暮らしてきた土地の人々の暮らしの中に入れてもらって、その慣習や決まりや行政にも参加していくことだと思うんです。自然と暮らすという名目で山の恵みをいただき、商売を続けてくれている商店や行政インフラにもお世話になりながら、非課税になる所得のみの働きだけで暮らすのは、小さな町であればあるほど狡い!って思っちゃいます。人と関わり、いろんな方の手伝いをしたりして、町の存続や事業所の活動にも参加して、その町で暮らす誠意はあって然るべきだと思っています。

インターネットでも商売はできるし、町の人と関わらなくても生きていけるとは思うけど、その暮らしの前提として山の水路の確保だったり、道の草刈りだったり、町のみんなで集まってやってるんです。行政の方だけではやりきれないほどの自然があるから。

私はなるべく関わりたい。地元の人と話をしたい。福島県の金山町で丁寧に暮らしてみて、人が暮らすということの道理を知ることができて、とても有意義に感じています。春になれば草を刈り、田畑を整える暮らし。水か流れてくる水路の草や砂利取りをして流れを良くする暮らし。金山町に湧く天然炭酸水を大事にする暮らし。山の恵みを温泉や山菜(食材)という形で享受できる暮らし。ひとつひとつが愛おしく、素晴らしい暮らすという実感です。まだ、家の周りを綺麗にすることなど、やリたいことがたくさんあって、やりきれていないのが現実ですが、少しずつ私のペースでやっていきたいと思います。